デッキ構築論の記事を書いている途中ですが、
4本目に進む前に整理しておいたほうが良さそうなことに気づいたので
今回は脱線してそちらのお話。

前回、前々回の記事で当たり前のように、
 「初手から3ターン連続で土地を置く → 土地30枚」
と書いてしまいましたが、正直ピンとこない人もいただろうと思います。
しかし、僕がこの基準・枚数に行きついたのにはちゃんと理由があるのです。


先人の皆様のブログ・対戦記などの情報、および自分の体験からですが、
 「EDHは概ね開始から4~6ターンでゲームが決する」
ことが非常に多いと感じています。身に覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで考えてみると、よく見聞きする即死コンボは「合計4~6マナ」域に多いのです。


・《Power Artifact》+《厳かなモノリス/Grim Monolith》or《玄武岩のモノリス/Basalt Monolith》
・《等時の王笏/Isochron Scepter》+《劇的な逆転/Dramatic Reversal》
 →無限マナから《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》で全ドロー、《ゴブリンの大砲/Goblin Cannon》で無限ダメージなど

・《オーリオックの廃品回収者/Auriok Salvagers》+《ライオンの瞳のダイアモンド/Lion’s Eye Diamond》
 →無限マナから《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》で全ドロー、《エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper》で無限ダメージなど

・《研究室の偏執狂/Laboratory Maniac》+《Demonic Consultation》or《汚れた契約/Tainted Pact》+軽量ドロースペル
 →セルフLOで勝利

・《生き埋め/Buried Alive》+《再活性/Reanimate》などのリアニメイトスペル
 →ウーズコンボ、エンチャントリアニの場合はゴージャーコンボも

・《むかつき/Ad Nauseam》
 →構築次第では単体でも勝てるし、《天使の嗜み/Angel’s Grace》or《ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife》と組合せれば全ドロー


などなど、名だたるコンボは「4~6マナ域」にひしめいているのです。
(自分が青黒系のデッキばかり使っているので、例に挙げたものも多少偏りがあるように思いますが、あながち間違ってはいないでしょう)

その「4~6マナ域」に到達して、いよいよコンボ始動となるのが「4~6ターン目」なのです。
例えば、ゲーム展開としては以下のような感じでしょうか。

(例1) 1~2ターン目:土地セット&マナ加速 → 3ターン目:土地セット&コンボパーツをサーチ → 4ターン目:コンボォ!
(例2) 1~3ターン目:土地セット&マナ加速 → 4~5ターン目:他人の妨害をしつつ、コンボパーツをサーチ → 5~6ターン目:コンボォ!


ここまで来て本題に戻ります。
何故「初手から3ターン連続で土地を置くために、土地30枚」なのか?

話としては、自分が「コンボを仕掛ける側」ではなく、「受け側」の場合を想定しているということです。
ターン進行の手番で自分が3~4番手だと、自分の3ターン目開始時には1~2番手のプレイヤーが
次ターンのコンボに向けて準備完了となっている可能性が十分考えられます。

そんな3ターン目に、他人の妨害することも考えず自分も同じように4ターン目のコンボに向けて
マナ加速やサーチで手を進めてタップアウトしていると…。
まぁ負けが込むことと思います。

そこで、マナをかけずに自らのマナを伸ばしつつ、かつ自衛のためにアンタップ状態のマナ源を残す行動こそが、
そう。「土地セット」なのです。

「初手から3ターン連続で土地をセットする」というのは、僕の中では鉄板のルールみたいなものです。
しかし、この考えが120%正しいと思っている訳ではありませんし、
仲間を増やそうと布教しているつもりもありません。

そこで次回は、土地の枚数についての補足記事を書こうと思います。
長文失礼しました。

EDHのデッキを組む時に特に難しくて敷居が高いと感じさせてしまうのが
マナ基盤の枚数ではないか、と思います。
mtgでは手札がいくらあろうと、マナがなければ死札同然となりますからね…。

という事で、EDHデッキのマナ基盤の枚数について段階分けして考察します。



【第一段階】 勝ち筋をイメージする

みんなでワイワイ盛り上がるのももちろん楽しいですが、
やはり対戦型ゲームである以上、自分も勝てなければ面白みが減りますよね。

なので、マナ基盤の枚数を決めるとっかかりとして、僕は自らの勝ち筋をスタート地点に置くようにしています。
瞬殺コンボデッキであっても、全力でコンバットするデッキであっても、卓を支配するロックデッキであっても、
最終的には自分の土俵に対戦相手を引きずりこむ必要があるわけですから。

ここでは、強ジェネラルの一角であり、かつ自分も過去に組んだことのある
《結界師ズアー/Zur the Enchanter》デッキを例に挙げて話を進めます。

ズアーで勝利を目指す場合、基本的にはアタック誘発のエンチャントサーチ能力を使うことになると思います。
サーチ先として特に、

 ・《Power Artifact》 → 《ゴブリンの大砲/Goblin Cannon》などで無限ダメージ
 ・《ネクロポーテンス/Necropotence》 → 大量ドロー
 ・《苦花/Bitterblossom》+《汚染/Contamination》 → 対戦相手のマナ基盤をロック

などは勝利に直結するため、他人のレシピなどでもよく見かけます。
ということは、「早いターンからズアーで殴る」ことが間接的な勝ち筋になっている訳です。
(知っている人にとっては言うまでもないことですね…。)



【第二段階】 イメージした勝ち筋を実現する枚数を計算する

ズアーで理想的なのは、「2ターン目にズアー着地、3ターン目からアタック」という流れですが
EDHがハイランダールールである以上、そんな理想の展開を前提にするわけにはいきません。
最も現実的なのは、「3ターン目にズアー着地、4ターン目からアタック」というところでしょう。

3ターン目にズアーをキャストするためには、色拘束を無視しても4マナ分のマナ源を確保する必要があります。
(カード1枚につき、生み出せるマナが基本1つのmtgでは4枚のカードが必要)
3ターン目まで連続で土地を置くと考えても、もう1枚はマナ加速をプレイしておかなくてはなりません。
かつ、3ターン目にはズアーを出したいので加速するなら2ターン目以内になります。

前回記事の計算式より、2ターン目に加速1枚を用意するには、
  1枚/(初手7枚+2ターン分のドロー2枚)×デッキ99枚=11枚

さらに、この11枚はコスト2マナ以内でないと2ターン目までにプレイするのが困難です。

よって、前回記事にて3ターン連続で土地を置く目安を30枚としていたので、
 ・土地 30枚
 ・マナ加速(2マナ以内) 11枚
が基準ラインになると思います。

実際には、さらにマナ加速を多く入れるでしょうが
考え方のベースとしては以上のような感じです。



結局話をまとめると、
 「何ターン目に何をしたいのか?」
 「それが決まれば自ずとマナ基盤の枚数も決まってくる」
ということです。

デッキ内のカードの投入枚数・比率については
偉大なる先人の皆様や某大手カードショップの記事などでも
数多取り上げられているため、以下の内容はEDH玄人の方にとって
釈迦に説法になりかねない…。

とりあえず、自分の考えを記録しておくという位置づけで
書いていく方針です。

計算式なんてタイトルつけましたが、確率計算に用いられる
組み合わせ:C や 順列:P を語るつもりは一切ありません。
考え方はいたってシンプルで、比です。

自分の考え方は以下のような感じ。


(デッキ投入枚数)≧(手札に欲しい枚数)/(それまでに引く合計枚数)×(デッキ枚数)

例えば、EDHで3ターン目まで連続で土地を置きたいと想定すると、

 ・欲しい枚数(土地)は3枚
 ・それまでに引いた枚数は、初手7枚+3ターン分のドロー3枚=10枚
 ・デッキ枚数は通常99枚(共闘ジェネラルなら98枚)

これらを当てはめて計算すると、デッキ投入枚数≧29.7となるので
土地30枚ということになります。

次回以降の記事では、この考え方をベースにして話を進めていきます。
多人数戦で速度・ダイナミックさが求められるedhでは、
しっかりと役割を持たせたカードを選択する必要があると考えています。

役割とは例えば、
・マナ基盤(土地、マナ加速スペルなど)
・アドバンテージ源(ドロースペル、追加ターンなど)
・サーチ
・妨害(打ち消し、除去、ロックなど)
・自分の勝ちに直接貢献するもの(主にコンボパーツ、キルパーツ)


とは言っても、これら全ての要素を常に手札・盤面に
用意しておくことは不可能ですよね。

ならば、デッキ内に投入するカードの枚数・比率について
ある程度の目安を作ることができれば、
EDHデッキ構築の一助になるのでは…
と考えを至らせた次第です。

次の記事から、より具体的な話を進めようと思います。
10数年来の友人に勧められ、edhをはじめて約2年半。
ブログはじめたばかりだし、
まずは過去のジェネラルを振り返ってみる…。


① 死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord
② 妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae
③ ネファリアの災い、ジェリーヴァ/Jeleva, Nephalia’s Scourge
④ 黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fang
⑤ センの三つ子/Sen Triplets
⑥ 結界師ズアー/Zur the Enchanter
⑦ エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper
⑧ ザルファーの魔道士、テフェリー/Teferi, Mage of Zhalfir
⑨ ラクァタス大使/Ambassador Laquatus
⑩ 時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage
⑪ 周到の神ケフネト/Kefnet the Mindful


全部青茶系w
(もともとの資産なくてカード使いまわしてるからだけど…)

基本無限コンボしか考えてないのがモロバレルw
はじめまして、DIVEです。

この度edhを中心に日頃の備忘録を残すため、
Dairynoteをはじめました。

駄文・長文になることがあるかもですがよろしくです。

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