EDHのデッキ構築における個人的理論 ⑨ジェネラル&マナ加速について
2017年6月25日 EDHデッキ構築論前回の更新から10日近くあきました。
ようやく個人的構築論の最終章 ~ジェネラル&マナ加速について~ です。
第3回と補足1~2の記事では土地を含めたマナ基盤全体について言及しましたが、今回は「ジェネラル&マナ加速」に特化して話を進めます。
ここまで話が進んできて、最後の最後がジェネラルとマナ加速かよ!?
というご指摘もあるだろうと思いますが、そのくらい僕はEDHにおいてジェネラルとマナ加速を重要視しているということです。
第3回の記事を要約すると、
「何ターン目を目安として、自分のやりたいこと/勝ち筋を仕掛けるのか? それによってマナ基盤の枚数も決まってくる」
ということでした。
そして、やりたいこと/勝ち筋については第7回の記事におおまかな選択基準を示しています。
(話の順番が前後していて、読みにくい事この上なかったと思います。すみません…。)
とりわけEDHにおいて僕が常々意識していることが一つだけあり、それは、
「マナを確保するだけで動けるデッキは強い、勝ちたいならそれが出来るジェネラルを選ぶべき」
ということです。
当たり前のことですが、ジェネラルだけはいかなる初手であってもマナさえあればキャストすることが保証されており、それを勝ち筋に据えない手はありません。
単にカラーマーカーのみとしてジェネラルを選択することもない訳ではありませんが、そういったデッキは構築段階からアド損していると言わざるを得ないでしょう。
極論ですが、初手が「土地3枚+軽めのマナ加速4枚」であっても、ジェネラルキャストから先の展開を期待できるようなら十分キープに値するとまで考えています。(無論、デッキ内に直接的な勝ち手段が入っていることが前提)
過去の記事で挙げてきたジェネラル達は、上記条件をまさにクリアしています。
・《結界師ズアー/Zur the Enchanter》 → ジェネラルキャスト後、アタック誘発のエンチャントサーチ能力から大量ドローor無限コンボorロックを状況次第で選択
・《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》 → 余剰マナを占術1からのドローによって有効牌に変換
・《エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper》 → 余剰マナ&不要なアーティファクトを使って、除去or火力or回復を選択
・《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》 → 忠誠度-1能力でジェネラルキャストに使ったマナ分くらいは返ってくるし、+1能力で有効牌を手札に加えつつ、クリーチャーがいればジェネラルの護衛に回して次ターン以降に繋ぐことが可能
・《カーの空奪い、プローシュ/Prossh, Skyraider of Kher》 → 1回目のキャストでコボルドトークン6体+パンプアップ能力で戦線維持、稼いだ時間でコンボパーツを揃えにいく
などなど、強ジェネラルの挙動は挙げればキリがありません。
以上より、自分が選んだジェネラル&それを活かした戦術を高確率で遂行するために、マナ基盤を決定することが最重要という話です。
(前置きが非常に長くなってしまった…。)
土地に関しては通常1ターンに1枚しかプレイできないので考えることが少なく、第3回と補足1~2の記事を参照していただければほとんど解決すると思います。
残るはマナ加速。
話があちこちに飛ぶとややこしくなるので、第3回と同じく《結界師ズアー/Zur the Enchanter》を例にしていきます。
勝ち筋と土地枚数は以下のような感じ。
・勝ち筋→3ターン目にズアーをキャスト、4ターン目のアタックで《ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife》を持ってきて、《むかつき/Ad Nauseam》で全ドローしてから好き放題
・土地→3ターン目までは連続でセットしたいので30枚
そうするとマナ加速は、以下の2点について計算することになります。
3ターン目にズアーをキャストするために、2ターン目までにマナ加速1枚を用意する必要があるので、
1枚/(初手7枚+ドロー2枚)×デッキ99枚=11枚・・・(条件A)
4ターン目に《むかつき/Ad Nauseam》を打つため、土地3枚に加えて基本的にはマナ加速が2枚必要になるので、
2枚/(初手7枚+ドロー4枚)×デッキ99枚=18枚・・・(条件B)
従って、(条件A)<(条件B)となるため、デッキ内のマナ加速の総数は18枚以上となります。
しかし、(条件A)の中に含まれるポイントとして、2ターン目までにマナ加速1枚をプレイするというのが残っています。
高確率で2ターン目にプレイするには、コスト2マナ以内のマナ加速でないといけません。
総じて、このデッキに必要なマナ加速をまとめると、
「マナ加速の総数は18枚以上、そのうちコスト2マナ以内が11枚以上」
となります。
本論9回+補足2回の全11回に渡って、僕が考えるEDHのデッキ構築理論を紹介してきました。
ここまでお付き合いいただき有難う御座います。
駄文・長文になってしまいましたが、皆様のデッキ構築の一助にでもなれば幸いと考える所存です。
次回からしばらくはテーマフリーで記事を書いていくので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
ようやく個人的構築論の最終章 ~ジェネラル&マナ加速について~ です。
第3回と補足1~2の記事では土地を含めたマナ基盤全体について言及しましたが、今回は「ジェネラル&マナ加速」に特化して話を進めます。
ここまで話が進んできて、最後の最後がジェネラルとマナ加速かよ!?
というご指摘もあるだろうと思いますが、そのくらい僕はEDHにおいてジェネラルとマナ加速を重要視しているということです。
第3回の記事を要約すると、
「何ターン目を目安として、自分のやりたいこと/勝ち筋を仕掛けるのか? それによってマナ基盤の枚数も決まってくる」
ということでした。
そして、やりたいこと/勝ち筋については第7回の記事におおまかな選択基準を示しています。
(話の順番が前後していて、読みにくい事この上なかったと思います。すみません…。)
とりわけEDHにおいて僕が常々意識していることが一つだけあり、それは、
「マナを確保するだけで動けるデッキは強い、勝ちたいならそれが出来るジェネラルを選ぶべき」
ということです。
当たり前のことですが、ジェネラルだけはいかなる初手であってもマナさえあればキャストすることが保証されており、それを勝ち筋に据えない手はありません。
単にカラーマーカーのみとしてジェネラルを選択することもない訳ではありませんが、そういったデッキは構築段階からアド損していると言わざるを得ないでしょう。
極論ですが、初手が「土地3枚+軽めのマナ加速4枚」であっても、ジェネラルキャストから先の展開を期待できるようなら十分キープに値するとまで考えています。(無論、デッキ内に直接的な勝ち手段が入っていることが前提)
過去の記事で挙げてきたジェネラル達は、上記条件をまさにクリアしています。
・《結界師ズアー/Zur the Enchanter》 → ジェネラルキャスト後、アタック誘発のエンチャントサーチ能力から大量ドローor無限コンボorロックを状況次第で選択
・《トリトンの英雄、トラシオス/Thrasios, Triton Hero》 → 余剰マナを占術1からのドローによって有効牌に変換
・《エーテリウム造物師、ブレイヤ/Breya, Etherium Shaper》 → 余剰マナ&不要なアーティファクトを使って、除去or火力or回復を選択
・《時間の大魔道士、テフェリー/Teferi, Temporal Archmage》 → 忠誠度-1能力でジェネラルキャストに使ったマナ分くらいは返ってくるし、+1能力で有効牌を手札に加えつつ、クリーチャーがいればジェネラルの護衛に回して次ターン以降に繋ぐことが可能
・《カーの空奪い、プローシュ/Prossh, Skyraider of Kher》 → 1回目のキャストでコボルドトークン6体+パンプアップ能力で戦線維持、稼いだ時間でコンボパーツを揃えにいく
などなど、強ジェネラルの挙動は挙げればキリがありません。
以上より、自分が選んだジェネラル&それを活かした戦術を高確率で遂行するために、マナ基盤を決定することが最重要という話です。
(前置きが非常に長くなってしまった…。)
土地に関しては通常1ターンに1枚しかプレイできないので考えることが少なく、第3回と補足1~2の記事を参照していただければほとんど解決すると思います。
残るはマナ加速。
話があちこちに飛ぶとややこしくなるので、第3回と同じく《結界師ズアー/Zur the Enchanter》を例にしていきます。
勝ち筋と土地枚数は以下のような感じ。
・勝ち筋→3ターン目にズアーをキャスト、4ターン目のアタックで《ファイレクシアの非生/Phyrexian Unlife》を持ってきて、《むかつき/Ad Nauseam》で全ドローしてから好き放題
・土地→3ターン目までは連続でセットしたいので30枚
そうするとマナ加速は、以下の2点について計算することになります。
3ターン目にズアーをキャストするために、2ターン目までにマナ加速1枚を用意する必要があるので、
1枚/(初手7枚+ドロー2枚)×デッキ99枚=11枚・・・(条件A)
4ターン目に《むかつき/Ad Nauseam》を打つため、土地3枚に加えて基本的にはマナ加速が2枚必要になるので、
2枚/(初手7枚+ドロー4枚)×デッキ99枚=18枚・・・(条件B)
従って、(条件A)<(条件B)となるため、デッキ内のマナ加速の総数は18枚以上となります。
しかし、(条件A)の中に含まれるポイントとして、2ターン目までにマナ加速1枚をプレイするというのが残っています。
高確率で2ターン目にプレイするには、コスト2マナ以内のマナ加速でないといけません。
総じて、このデッキに必要なマナ加速をまとめると、
「マナ加速の総数は18枚以上、そのうちコスト2マナ以内が11枚以上」
となります。
本論9回+補足2回の全11回に渡って、僕が考えるEDHのデッキ構築理論を紹介してきました。
ここまでお付き合いいただき有難う御座います。
駄文・長文になってしまいましたが、皆様のデッキ構築の一助にでもなれば幸いと考える所存です。
次回からしばらくはテーマフリーで記事を書いていくので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
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